私的雑記録

はてなダイアリーより2019年1月移行

蒼穹のファフナー#最終話

二回り目見た。生と死、存在と無。テーマとしてはちゃんと乙姫と総士に語らせてるので良かったと思うし、生きて帰る事、生きる事への意識を押し出してるのも解るし、作品としての終わらせ方としては出すべきモノは出して説明も出来てたと思う。ただ、今まで怒濤のように捲し立てて見たせいなのかどうなのか。最終話への思い入れというかキャラそれぞれの思い入れが強すぎたせいなのか、弓子と道生の子供のことや咲良のことも甲洋や紅音や乙姫と同化した竜宮島その後のことを何とか描いて欲しかった。総士がああなるであろう事は予想してたわけだけど、いつか再び出会える予感を少し先の未来で描いてくれてたら余韻引けたのに。。。それがなんだか物足りなかった点だ。初見の時はこの部分が大きくてめたくそ肩すかし食らった気分だった。見返したらこれはこれで、ラストへ行くまでに語らせるべき事は語らせてたし説明することは説明してたから良かったんだろうと思う。でも気持ちとしては、これまでの話を踏まえてしまうとそれぞれの人の背景を想い浮かべてしまうので、冒頭に今までのダイジェスト的に今はもうここにはいない人まで出して見せたのだから、その当たりまで最後の最後でフォローして欲しかったと思うのが感情として沸き上がってしまった。今の段階での素直な気持ちとしては前話の24話でのあの未来への希望へ繋がる高揚感溢れるラストが有る意味作品ラストと受け入れられるような気がしないでもない。まぁそれだとミールがなんたるかの説明が受けられなかったわけですが。「あなたはそこにいますか?」「私はここにいる」存在すること、ここに存在したいと思うこと、人は生まれそして死んで宇宙は回ってゆくと云うまぁ壮大でありもっとも基本的な事がテーマの作品だったわけです。そうそう、ほんとにラストで遠見が一騎に駆け寄らなかったのがとても印象的だった。