私的雑記録

はてなダイアリーより2019年1月移行

萩尾望都「山へ行く」シリーズここではないどこか1

読んで感動するわ。こういう形式の連作とは思ってなかったけど、1話1話の凝縮濃厚さが凄いなと。近年の漫画のいかにスカスカぶりかを再認識した。40才前後?の小説家の生方さんが主人公ってwそれを取り巻く家族や関係者の話だけど普通の話で終わらないのがまた凄いというか何というか。「あなたは誰ですか」で堪えきれずに泣けました。ぐすん 前話の「メッセージ」からの影響も手伝って切なさ度がアップしてる気がする。キャラがまったく関連してない話もあるな。不思議な話とかSFぽいのとか。「くろいひつじ」は黒い。最後の「柳の木」でも泣いたわ、思わずラストで涙がこぼれたわ。オチが読める話だけどやっぱ上手いと思う。1話だけ独立した話としても読めるし連作としても読める。16ページでこれだけの話描けるんだよな、漫画って凄いんだって大きな声で言いたいわ。うん、そんな作品です。